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心と体の健康
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「心と体の健康」 -子育てについて(その4)-(2000年10月6日)---第41号
このメールマガジンは、不定期に発行されます。
私が下の子を叱ったことがない、怒ったことがないと話したときに、2歳児を持つ母親が 質問して来られました。親から叱られたことがないという友人がいるが、職場で上司から 叱られてひどく落ち込んでいる。親から叱られたことがない人が、このような経験を大人 になってすると、立ち直りが困難ではないだろうか、というものでした。
叱られて立ち直りが早い人と、遅い人が確かにいます。それもその人の選択です。自 分がコントロールできるものと、できないものとの区別をする能力が大切です。叱る上 司をコントロールすることはできません。叱られないようにすることや、叱られた後いつ 立ち直るかは自分がコントロールできます。親から叱られなかったことが問題なのでは なく、コントロールできないものをコントロールしようとしていることが問題なのです。
こんな話しもあります。自分は親からいつも叱られていたので、上司から叱られると、 どうしても立ち直れないのです。親と上司がダブってしまって、、、。こうなると叱るべき か、叱らざるべきか。それが問題なのだ、というハムレットの心境です。
確かに私たちの三男は叱られたことがなかったので、小学1年生の担任の先生が叱る、 怒るを毎日のように実践されたので、自分が叱られなくても、叱られる友人を見ているだ けでビビっていました。「小学校って、あそこしかないの? 僕かわりたい」と言ったこともあ りました。でも、世の中ではこんなことがあるということを少しずつ学んでいきました。
夫婦ゲンカを見たことがない子どもが、よその家で夫婦ゲンカを見たら、とてもビックリす ると思います。ビックリさせないために、日頃から夫婦ゲンカをしておいた方がよいと思い ますか? 世の中に出たら、いじめられるのだから、その心ぞなえのために、家でいじめて おいた方がよいと思いますか? どうせ職場に行ったら怒鳴る上司に出会うのだから、家 で怒鳴っておいた方がよいと思いますか?
1978年に柿谷カウンセリング・センターを開設。1984年3月にはグループホーム大磯ハウスを設立。リアリティセラピーに関しては米国ウイリアム・グラッサー協会が認定した日本人初のインストラクターであり、日本初の「リアリティ・セラピー」認定講座を主催するなど先駆的な働きをし、現在も第一人者として活躍中である。
上記のリンク先での質問に答えることにより、 生まれつき備わっている「5つの基本的欲求」の強さ・弱さを調べることができます。 自分や他人の基本的欲求の強弱を知ることにより、様々な人間関係に役立てることができます。 無料でご利用できます。なお、当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。