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ペラグラと精神分裂病

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心と体の健康

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ペラグラと精神分裂病(2000年2月15日)-----第10号

このメールマガジンは、不定期に発行されます。

ペラグラという病気はあまり今では耳にしませんが、原因が分からないときには、精神分裂病 と診断されて、ペラグラ患者は精神病院に入院していたことがありました。精神分裂病との区 別はつけにくかったようです。今はナイアシン欠損と判明して精神科領域から移されました。 昔精神科領域であって、今はそうでないものは、他にもあります。梅毒がそうです。やがて血 清検査で梅毒と判明。抗生物質で治療できるようになると、精神科領域から同様に他の科に 移されて行きました。

数百mgのナイアシンを投与して反応したら「ペラグラだったのだ」と、精神科以外の科に移されて いきましたが、精神分裂病はもっと重度のペラグラで、数百mg程度のナイアシンでは反応しな いケースではないのかと言われています。グラム単位のナイアシンに反応するという事実から、 説得力はあると私は個人的に考えています。グレン・グリーン博士は、潜在的なペラグラにつ いてClincal and Other Uses of the Hoffer-Osmond Diagnostic Testという題名の書物の中で (pp.111~152)述べています。子供の成長過程で、このような栄養欠損があれば、潜在的なペ ラグラと言われるような状態かもしれません。1100名の小学生の中で25パーセントに知覚異常 が見られたと、グリーン博士は述べています。子供にとっては皆がこうなのだと思って何の異常 も訴えないかもしれません。

ある女子学生(21歳)は、HODテストを受けて、次のような結果でした。

総指数(TS)------------79
知覚指数(PerS)--------19
妄想指数(PS)---------- 3
抑うつ指数(DS)---------13
比較指数(RS)----------5.8
ショートフォーム(SF)----- 6

ナイアシン(3g)とビタミンC( 3g) と亜鉛(30mg 程度)をとって、3カ月後に数字が次のように改善しています。

総指数(TS)------------14
知覚指数(PerS)-------- 3
妄想指数(PS)---------- 0
抑うつ指数(DS)--------- 5
比較指数(RS)---------- 2.8
ショートフォーム(SF)----- 2

これも劇的な改善ですが、いつ頃からこんな状態だったかと聞くと、小学生のときからだったとのこと。 皆こんなものだろうと思っていた感じです。しかし、専門家が見たらやはり気になる状態でした。 ペラグラ患者が潜在的に小学生の中にもいることは十分考えられることですよね。やがて時が来て 精神科に行くと、精神分裂病と診断される可能性があります。DSMと呼ばれる国際疾病分類に従って 診断するとそれ以外の病名は考えられないことになります。薬物療法については、プレギン博士は 慎重論を唱えています。ロボトミーという前頭葉の手術が昔行なわれたことがありましたが、薬による ロボトミーだと反対しています。今は残酷だということで、行なわれませんが、ロボトミーをした人はノー ベル賞を受賞しましたよね。 旧ソ連では政治犯が薬物で処置されていたことも報告されていますが、やがて、後代の人たちは、「昔 は、治療に薬物を使って薬づけにしていた時代があったんだよ」というような会話をすることもあるかも しれません。もっと体に良い、人間的な治療法があるのに残念ですね。

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